《1521》 「血液サラサラ」の薬のはずが…… [未分類]

連日、深夜、寝る時間無く、電話対応、往診、
看取りなどでバタバタです。
昨夜は、急激に具合が悪くなった在宅の高齢者でした。

伺うと顔面蒼白。
貧血です。
冷や汗をかいています。

吐血はありませんが、よく聞くとタール便(黒色便)。
救急搬送したらヘモグロビンが3グラム/dlだと。
「鼻から管を入れても血は出ませんが」と医師から電話。

「もう出過ぎて、出る血が残っていないんだよ」と。
おそらく、低用量のアスピリンによる胃潰瘍かと。
前医からの処方をなんとなく継続していました。

おそらくMRIで軽い隠れ脳梗塞を指摘されてからだと
聞いた記憶があります。
しかしその薬の副作用で胃潰瘍が出来て出血したのでしょう。

その人は出血予防の胃薬も処方の中に入っていました。
飲んでいなかったら、家族から訴えられるかもしれません。
しかし全員に処方していたら、健康保険から怒られるかも。

お薬は、リスクと隣合わせ。
その患者さんは、輸血して状態が安定したと聞き、
ちょっと安心しています。