《1523》 性同一性障害の人に癒される [未分類]

性同一性障害に関する新聞やテレビ放送を見ました。
体と心の性が生まれつき異なることが病気となった。
子供のいじめ問題や同じ病気の人同士の結婚の報道。

当院の患者さんの中にも何人かおられます。
戸籍上の結婚にはハードルもありますが、事実婚の方や、
在宅医療を受けている人もおられます。

性同一性障害の歌手のコンサートを真近で見ました。
とっても美しい姿と歌声にすっかり魅了されました。
見たことが無い圧倒的な存在感とオーラを感じました。

彼らは偏見とともに生きてきたのでとても明るいです。
彼ら(彼女ら?)と話していると、元気をもらいます。
一緒にいるととても癒されるので話すことが好きです。

この病気が広く知られることはいいことだと思います。
病気と書きましたが病気でも障害でもないと思います。
そのような状態がある、というだけです。

しかしいじめを受けたり、自殺率が高かったりすることが、
とても気になる報道でした。
偏見や差別への啓発が急務だと思います。

医者をやっているといろんな人を診ます。
たとえば、心臓が右にある人。
また、内臓がすべて左右逆転している人もいます。

胃袋が反対に曲がっていると胃カメラをする体位も
反対になるなど、ちょと慣れないことをします。
バリウムを飲んでもある場合も同じです。

お母さんのお腹の中にいる時に、ちょっとした間違いが
起きる可能性は、いろんなレベルで充分にあり得ます。
しかし元気で生まれて、すくすく育つならすべてOK。

性同一性障害をカミングアウトした高校生が実名で
テレビに出ていました。
堂々と生きて、活躍して欲しいと願いました。