人生の終末期の医療を決めているのは誰なのか?
それについてのアンケート調査が公表されました。
一体誰が、決めていると思いますか?
本人が決めているのは、数%以下。
3分の2は、家族が決めています。
残りの3分の1は、医者が決めているそうです。
なぜ、本人が決めていないのか?
答えは単純です。
イザ、胃ろうの話が出た時には、
- 本人は意思表示できないからです。
- かろうじて意思表示できても、結局は家族が決めます。
つまり、現代日本においては、終末期の胃ろう選択は
本人の問題ではなく、家族ないし医師の問題だとも言えます。
リビングウイルを持っている人だけ自分の問題にできます。
家族は、だいたい以下のどちらかになります。
- 胃ろうをしないと、親を餓死させることになる
- どんな形でもいいから、親には生きていて欲しい
年金がずっと入って欲しいという人も、結構います。
面と向かって、それを私に主張して、
「胃ろうの交換を失敗したら訴えるぞ」と脅かす家族もいました。
では、医者はどうでしょうか?
- 胃ろうを造設しないと、後で家族に訴えられるかもしれない
- 胃ろうなどの延命措置をするのが医者の使命であるとの信念
結局、家族や医者が決めることになるので
胃ろうや鼻からチューブは、年々、増える傾向になります。
健康保険が適応されるので自己負担もそれほどかかりません。
老衰での胃ろうが嫌なら、
元気なうちにリビングウイルを表明しておくしか方法はありません。
日本尊厳死協会では、2000円で作成できます。
そして家族にも理解を求めておくこと。
もちろん主治医にも知ってもらうこと。
あるいは、理解のある主治医に変えるのも方法です