《1531》 胃ろうは外せるか? (Q&Aその4) [未分類]

医者から胃ろうを勧められたが、胃ろうをした時、
もしそれが必要無くなった時に、外せるのか?
そのような質問をよく受けます。

結論から言えば、外せます。
胃ろうの管をひっこ抜くだけです。
孔は自然に閉鎖します。

しかし実際には、また胃ろうが必要になる場合が
想定されるので、そのまま使わずにおいておきます。
口から食べれていれば、胃ろうからの注入は不要になります。

その場合の使わなくなった胃ろうは内腔が詰まらないように
毎日、少量の水でフラッシュしてもらっています。
メインテナンスしておく、といったイメージでしょうか。

嚥下機能が不安定な時や口から十分な水分補給ができない時
などは、胃ろうから水分や栄養を補うことがあります。
お口以外の投与ルートがあると、結構便利は便利です。

胃ろうには、入れるか入れないかという選択肢はありますが、
外すか外さないかという選択肢は、医者の中にはありません。
使うか使わないか、という選択だと思います。

私自身、思い返してみて、胃ろうを抜いた記憶はありません。
患者さん自身が抜いてしまい、そのままにした事はあります。
その方は結局、自分で食べて5年後に自然に旅立たれました。

胃ろうは、造るのは入院して15分ほどかかりますが、
抜くのはほんの数秒です。
やはり造るか造らないか、の選択につきます。