《1544》 天気が悪いとひざがうずく [未分類]

台風8号による被害がこれ以上広がらないことをお祈りします。
被災された方には、心からお見舞い申し上げます。
私自身も週末の行動にかなり影響を受けています。

さて、「台風が近づくと膝がうずく」といわれる方が
町医者をしていると結構おられることに気がつきます。
周囲の人に「気のせい」と言われた、と嘆かれます。

しかし「決して気のせいではありませんよ」というと笑顔に。
実は低気圧と関節痛の関係は医学的にも、認められています。
迷信でも気のせいでもありません。

低気圧=気圧が低い=空気が薄い=酸素が少ない、
ということで、敏感な人はしっかり感じる事ができます。
酸素が少ないと様々な症状がおこるのは当然です。

実は、天気と病気の関係は有名です。
白血球にはリンパ球と好中球がありますが、
両者の比率は微妙なバランスの中で揺れ動いています。

免疫状態は、高気圧や低気圧に左右されます。
天気がいい(=高気圧)日に急性虫垂炎が多いのも有名な話。
人間の体は、微妙な環境の変化をちゃんと感じているのです。

それを感じるか感じないか。
病気の方、体力の低下した方は、余力があまりないので
そうした変化を敏感に感じることができます。

感じることはいいことかもしれませんよ。
そう言って慰めると笑顔になって帰られます。
かく言う自分は、その変化を感じることができないのですが。

今夜は、関西にも台風がやってきます。
これだけ台風報道が続いていると患者さんは来ません。
在宅患者さんも明るいうちに回っておこうと思います。

夜は西宮で講演ですが、開催されるかどうか。
なんだか、大きな怪獣が日本列島を縦断しているようです。
人間は自然の前では全くの無力であることを感じています。

7月12、13日は第22回日本ホスピス・在宅ケア研究会
神戸ポートピアホテルで開催されます。
私は研究会の理事でもあり、実行委員の一人です。

7月12日(土)の午後は「映像で語る平穏死」を担当します。
女優の木内みどりさんにも特別コメンテーターに加わって頂き、
4時間の大きな企画ですので、これからしっかり準備します。

13日(日)は故・金子哲雄さんの奥さまの金子稚子さんが
「死後のプロデュース」という演題で講演され、私は司会です。
これは市民公開講座なので、誰でも無料で参加できます。

この研究会の最大の特徴は、市民が中心の会です。
医療介護の関係者でなくても誰でも参加できます。
台風が過ぎたら、週末の神戸に是非いらしてください。