コウノメソッドとは何か?
おそらく多くの方が関心を持っていることでしょう。
私自身もチラチラ、河野先生の本を読んできました。
私の勝手な解釈ではコウノメソッドとは、
- まずは正しい診断をすること (診断学)
- 薬を使うならきめ細かく調節すること (個別性)
- 同じ効果なら経済的にお得な薬を選択する (経済性)
- 昔ながらの薬やサプリメントもいいものは取りいれる (総合性)
- 介護者を救う、ことを優先する (現実性)
でしょうか?
考えてみれば、あたり前のことばかりです。
しかしその当たり前のことが全然できていない例を
私自身も沢山診てきました。
実際に彼の講演を聞くと、まずは現在の認知症医療への
疑問が私自身とまったく共通していることに気がついた。
もっとはっきり言えば、間違っている! という認識です。
間違った医療の被害者が沢山いるということです。
私は、間違った介護の被害者のことを本に書きました。
間違いを堂々と指摘するという点では、共通していました。
私と彼が違うのは、お薬への思い入れでした。
私はお薬への期待は正直、あまりしていません。
しかしコウノメソッドは、お薬の使い方です。
認知症ケアにおけるお薬への期待はどれくらいなのか?
私は、ぜいぜい1~2割程度にしか考えていません。
しかし河野先生は、おそらく私の3~4倍でしょう。
「医者が介護に逃げてどうするんだ」
これは、私にはとてもキツく響きました。
しかし「本当にそうなのかなー?」と、直感的に思いました。
寝る前によく考えてみました。
「俺はどれだけお薬のことを知って使っているのか?」
「もしかしたら、製薬会社のMRさんの言いなりか?」
私自身、もっと薬のことを勉強しないと
薬の評価も非難もできない、とあらためて気がつきました。
逃げているつもりではないのですがもう少し勉強しようかと。
ご興味のある方は河野医師のブログを読んでみてください。
(続く)