《1556》 独居の在宅患者さんと室内熱中症 [未分類]

テレビや新聞で高齢者の室内熱中症対策が
盛んに報道されています。
それでも熱中症が起きているのが現実です。

日々、独居の高齢者がいちばん危ないと感じます。
まずは扇風機や冷房を上手に使うことが大切ですが、それを忘れる。
機械の使い方を忘れたり、機械が故障したりしている場合が多い。

冷房が効きすぎて、体が冷えている方や風邪をひいた方もおられます。
室温の調節は結構難しいもの。

寝る時の冷房の温度は28~29度でお願いしています。
産業医をしている企業のオフィスの温度設定も同様です。
冷房も扇風機も風が直接当たらないとうに工夫して下さい。

塩分を含む水分の補給も大切。
意識がしっかりしている人は、口から飲むことです。
医学的には経口補水療法といいますが、大半はこれで改善。

点滴を要する場合はわずかで、大半は経口補水療法で充分。
従って、経口補水液を買ってストックしておくことが大切。
スポーツドリンクでなくてもお茶と梅干でも構いませんが。

誰かの見守りがあれば、とっても助かります。
家族の見守りが期待できないケースが増えています。
ヘルパーさん、ご近所さんしかいない場合が多いのが現実。

暑い日は、独居の高齢者が室内にいるだけで危険です。
ご近所さんに独居の高齢者がいれば声をかけて下さい。
今後の日本には、年々そうした必要性が増すでしょう。