《1613》 時差ボケ [未分類]

シカゴで開催されている死の権利・世界連合にいます。
世界26の国と地域から55団体が参加する世界大会です。
アジアからの参加は、日本と香港だけです。

それにしても、朝一番から夜まで、「死」の話題だけで
話がつきない人がこれだけいることに素直に驚きます。
3分の2くらいが、女性の参加者です。

私は英語がとても苦手なので、休憩時間や昼食時にみなさんが
ワイワイ騒いでいても一人蚊帳の外でとても大人しくしています。
そんな人間は、おそらく私だけです。

と思いながら、周囲を眺めていたら、もう一人いました。
頭に幽霊のトレードマークのような形をした冠を被った女性。
どこから来られたのか知りませんが、たった一人で昼食を食べていた。

話しかけようかな、とも思いました。
しかし英語ができないので話しかけることもできず静観でした。
大好きな「死」がテーマの大会なのですが、気遅れしています。

予想はしていたものの、時差ボケになっています。
この場合の「ボケ」は使ってもいいのでしょうか。
昼夜を問わず、激しい睡魔が襲ってきます。

睡眠発作が特徴的なナルコレプシーという病気があるのですが、
それはこんなんだろうか、と思うくらいの睡魔に襲われます。
今夜は21時に、激しい睡魔が来ました。

素直に寝ると、目覚めたら、まだ23時10分でした。
自分の睡眠周期が約2時間であることが確認できました。
普段は、3~4回の睡眠周期を繰り返しているわけです。

昨夜は午前4時に再び睡魔が襲い、午前8時まで寝ました。
要するにどこが朝か夜か、さっぱり分らない1日でした。
自分の体内時計が、とても困っているのがよく分かります。

4泊の旅なので、順応した頃に帰国してまた同じことです。
今も日本の患者さんから電話がかかってきました。
こちらはもう昼も夜も関係ないので、OKです。

ただしかける側の電話代は、少しかかるそうです。
それでも昔の国際電話に比べたら、安いもの。
便利な時代になったものです。

ミシガン湖に近いホテルに泊まっています。
夜になると気温が10度を切って寒いです。
真夏の格好で来たので、くしゃみが出ます。

ノースウエスタン大学、シカゴ商品取引所などシカゴ市内を
散策しましたがここは本当にビジネスの街だなあと思います。
高層ビルの密集度は、東京より上です。

ホテルのインターネット接続代は1日2000円かかります。
日本では考えられない値段ですが、海外はどこもそんなもの。
ネット環境があるからこそ、いろんな情報交換や仕事が可能。

それにしても今や、地球のどこにいてもネットや携帯があるので
とても遠くにいる実感があまりしません。
いいことなのか、悪いことなのか。

現在こちらの午前2時なのですが悲しいニュースが入ってきました。
盟友であり大先輩でもある黒田裕子さんが病に倒れたという知らせ。
つい先日、遅くまでワイワイ飲んでいたのに、あれは幻だったのか。

黒田さんは、日本のマザーテレサかナイチンゲールか忘れましたが、
このブログでもご紹介したことがある看護師さんの鏡のような方。
私は出来が悪いので、どちらかというといつも怒られていたような。

7月には、日本ホスピス在宅ケア研究会神戸大会の実行委員長として、
不眠不休の働きをされていて、その御苦労もたたったのでしょうか。
2年前の元旦は気仙沼の仮設住宅に呼び出されて駆けつけたことも。

まだ闘病中なのに、とっても悲しい気持ちになっています。
彼女の声が聞こえてきそうです。
いや、ハッキリ聞こえます。

幻聴ではありません。
「長尾先生~、もっと頑張ってよ!」
なんともいえない気持ちで、シカゴの朝を迎えようとしています。