《1615》 シカゴで「平穏死」を世界に発信した! [未分類]

昨日は、私自身が講演しました。
まずは、岩尾總一郎医師が、「日本の高齢化とリビングウイル法が
ない現実」について講演をされました。

それを受けて、私が認知症終末期の人工栄養について話をしました。
この10年で胃ろうが10倍に増えて、40万人に達した現実、
そして多くは誤嚥性肺炎を恐れて食べさせてもらえない現実も。

病院での胃ろうや経鼻胃管を拒否して、家に帰ったら口から
パクパク食べている人のビデオも見てもらい、下手な英語で講演。
案の定、「食事介助は虐待ではないか?」という質問も出ました。

冒頭、「胃ろうってなんなの?」という質問も出ました。
ハッピーな胃ろう、アンハッピーな胃ろうについても説明しましたが、
そもそも、認知症終末期に胃ろうという選択肢は欧米にはありません。

在宅医療の実際の様子を記録したビデオも見てもらいました。
病院死が8割で在宅死が1割という現実のなか、日本では国家が
主導して在宅医療を推進していることも紹介しました。

そして「平穏死」についても、私なりに説明しました。
「溺れ死ぬ」ことを英語で、drowned death
もがき苦しむことを、struggling ということを今回、予習しました。

「Wet or Dry?」と題したスライドにいちばん時間をかけました。
在宅死と病院死が1976年に逆転し、現在は自宅で枯れて死ぬのは難しいと。
自分自身が末期の胃癌になり、自宅で枯れて死ぬシーンのビデオも見てもらいました。

映画「大病人」の自宅で大往生するシーンも見てもらいました。
言葉がダメなので映像で勝負! という感じで臨みました。
そして、どうしてもやりたかった以下の台詞も言いました。

O・MO・TE・NA・SHI」、そして
HE・I・O・N・SHI
それなりに考えてやったつもりです。

そして、思わずこんな言葉も口走っていました。
Eating is living. Living is eating.
中学1年生の英語力です。

しかし講演後、多くの方が近寄ってきて握手を求められました。
面白かった、印象的だったみたいな感想をたくさん言われました。
私のつたないプレゼンでも、少しは伝わったのかと嬉しかった。

「家で枯れて死ぬ」という話は、国内では何百回もしています。
しかし海外で、しかも英語で話すのはもちろん初めての体験です。
英語が苦手な自分には、本当に難しい講演でした。

もっと英語を勉強しておけば良かった。
いや1年間でも留学しておけば良かった。
いや、今からでも留学しようかいなあ?

いろんなことが頭に浮かびました。

昨夜は、シカゴでいちばん高い場所にあるレストランで懇親会がありました。
95階から見降ろすシカゴの街並みと沈むゆく夕陽は、感動的でした。
「死」について考えている世界中の人々といろんな話をした1日でした。