《1623》 私たち抜きに私たちのことを決めないで! [未分類]

スコットランドの「認知症の人に聞く政策づくり、
初期認知症と生きる~私たち抜きに私たちのことを決めないで!」
というテレビのドキュメンタリー番組を観ました。

9月26日のこのブログに書かせていただいたとおり、1999年に
530万人からなるスコットランド自治政府が誕生しています。
そこでの初期認知症に対する先駆的な取り組みが紹介されていました。

認知症のことは、認知症の人だけがわかる。

考えてみればそのとおりです。
失恋の辛さは失恋した人だけがわかる。
がんの痛みは、がんの人だけがわかる、のと同じ。

辛いこと、不便なことは、当人がいちばんわかっているのです。
そんな当たり前のことがわかったのは実はつい最近なのです。
認知症だから何も分らない、ではないのです。

認知症だから、本人がいちばんわかっている。
だからどんな助けが必要なのかも本人がいちばんわかっている。
認知症の人の施策を、認知症の人が自ら決めていました。

日本人の初期認知症の方も紹介されていました。
見守りがあれば、まったく普通に生活できます。
講演などの社会活動も驚くほどされていました。

認知症患者ではなく、認知症の人と呼ぶようになったのは、
スコットランドの認知症ワーキンググループの活動だと知りました。
彼らのメッセージは、数年かかって尼崎の私の元にも届きました。

認知症の人が海外で講演する。
認知症の人が認知症の人を助ける。
認知症の人が認知症の施策を決める……

全部、凄いことだと思いました。
彼らは社会参加すればするほど認知症が改善していました。
これは大きな「発見」ではないかと思いながら観ていました。

認知症の人はさっきの体験をすぐに忘れるので、何かをしても無駄?
これは間違いです。
体験は忘れるかもしれないが幸福感は残る、と解説されていました。

先週、「徘徊するほど認知症は改善する」と説いて回りましたが、
自分の直感がスコットランドの研究成果で正しいとわかりました。
日本でも同様の取り組みが始まっていて、参加したいと思いました。

認知症当事者研究会という会も紹介されていました。
「もし認知症の人の基本法があったなら」という講演もありました。
初期認知症の人が5年後、10年後の未来予想図を描いていたのが印象的。

認知症への取り組みはまだまだ始まったばかりだと思いました。
いろんな試みをしてみたいという気にさせてくれる番組でした。
こうしたドキュメンタリー番組は録画してでも観る価値があります。