《1631》 総合医・空海に触れた夜 [未分類]

和歌山県紀の川市で平穏死の講演をした後、車で1時間ほど走り
聖地・高野山のある宿坊で懇親会を開催していただきました。
高野山は開山から、来年1200年だそうです。

高野山に来たのは3カ月ぶり、10回目くらいでしょうか。
入口にある大門などが改修工事に入っていました。
そこからの夕陽を眺めていました。

1200年前、空海はどんな気持ちで夕陽を眺めていたのか。
夕食前に全員で、すっかり暗くなった奥の院に参拝しました。
その奥におられる空海さんに挨拶して般若心経を唱えました。

精進料理を食べながら、こんな料理を食べていたら病気にならない
だろうなあ、と思いました。
少なくとも大腸がんには、かなりなりにくい。

昔、医局の同僚が福井県の永平寺のお坊さんの血液検査をして研究しました。
コレステロール値が、一般人の半分程度であったことを思い出した。
同じ時代であっても、食事によってまったく違う値になるのです。

朝6時から7時半までお勤めがあり、私たちも参加しました。
密教独特の荘厳な雰囲気。
全国から、いや世界中から参加者がいました。

華岡青洲は、全身麻酔と乳がんの世界一の専門医でした。
一方、空海は、現在においても世界一の総合医であると思いました。
2人の偉人に触れることができた素晴らしい1日だった。

早々に下山し、奈良に向かいました。
一般社団法人・日本尊厳死協会関西支部が主催する講演会のためです。
和歌山を周遊の後は古都・奈良と、なんとも贅沢な秋の1日でした。

PS)

今朝はさきほどまで在宅患者さんに付き添っていたので
今日は、短いですが、ここで終わります。