《1689》 「院長のために打っているんです!」 [未分類]

当院の職員には、全員にインフルワクチンを勧めています。
もちろん無料です。
事業主としてそれは義務だと思い、ずっとそうしてきました。

昨日、私の周囲にいる職員に聞いてみました。

「ワクチン、打った?」
「打ちましたよー!」

その辺にいた職員全員が打っていることに驚きました。

「赤く腫れなかった?」
「院長、そりゃ腫れますよ!」
「ごめんね、辛い想いをさせて」
「いや、○○さんなんて、毎年赤く腫れて熱を持つものだから、
 0.2ml(40%)しか打たないけど、それでも腫れるのよ」
「じゃあ、そんな無理して打たなくてもいいじゃないか」
「いや、院長、打たないとインフルになった時に、みんなに
迷惑をかけるじゃないですか?」
「迷惑???」
「そう、ワクチンを打たなかったからインフルにかかったと。
 そして仲間に迷惑をかけた、と言われるだろうし。
 院長には自己管理ができていない、って怒られるかもしれないし」
「じゃあ、君たちは、イヤイヤ打っていたの?」
「そうですよ、院長。院長のために打っているのですよ」
「ええ? 院長のために?」

僕は職員のために打ってあげているつもりだったのに……

院長の気持ち、職員知らず。
職員の気持ち、院長知らず、なのです。

インフルワクチンって難しいですね。
この季節になると本当に大変です。

  • ワクチン接種
  • インフル診療
  • 通常診療

の3つを同時に行うことになり、普段の倍近くの大忙しです。

新型インフルの時は、ワクチン接種が2種類あったので
さらに大変でしたが、もう数年前の昔話になりました。
毎年12月になるとインフルに関する話題が尽きません。