《1697》 大学病院で平穏死の講演 [未分類]

昨夜は、ある大学病院で平穏死の講演をしました。
久々の大学病院は、大きかった。
建物の重厚さに圧倒されそうになりました。

町医者や在宅医療など、吹き飛ばされそうな雰囲気。
若い医師が白衣をヒラヒラさせながら歩いていました。
30年前は、自分自身もそうでした。

みなさん熱心に聞いてくれました。
町医者の話がどこまで参考になるのか分かりません。
しかし大学病院で話をさせていただくことは光栄でした。

それもテーマが「平穏死」。
時代は変わった、と思いました。
この2年間、走り回った甲斐があったのかなと。

「白い虚塔」という言葉がふと、頭に浮かびました。
なんだかんだいって、大学病院が医療の中心です。
昔より教授の権威は無くなりましたが。

講演が終わった直後から、携帯電話がバンバン鳴り始めました。
まるで私の行動を見ていたかのように。
ひとつひとつ丁寧に対応していきました。

2件往診を終えてラーメン屋で遅い夕食を食べたら、
日づけが変わっていました。
昼も夜も無いのは、大学病院も町医者も一緒です。

家に帰って寝ようと思ったら、また往診の電話が。
看取り往診を終えたら、朝でした。
完全に昼夜逆転した1日でした。

正直、日にちの感覚がよく分かりません。
どこからどこからが1日なのか。
しかし確実に年末に向かっています。

師走、なのですね。