《1715》 インフルな日々 [未分類]

連日、インフルの患者さんが20人ぐらい出ています。
インフルの目」でだいたい分かりますが、簡易検査をします。
職員も続々とやられ、大幅な戦力ダウンで年末を闘っています。

当院の場合、イナビルで治療する場合が多いです。
しかし、在宅患者さんの場合はラピアクタという点滴を使います。
それにしても現代は、便利な検査薬や薬があるものだと感心します。

20年前の開業当時は、検査薬もお薬もありませんでした。
対症療法のみ。
あれはあれで、シンプルで良かった。

現在は、いろんなことが分かり、いろんなことができます。
それだけに、グレーゾーンで悩むことも増えました。
たとえば100%インフルだと思っても簡易検査が陰性だった時。

  • 検査時期が早すぎたと考え、翌日の再検査を指示する
  • 偽陰性と考え、インフルの治療を開始する
  • 陰性を信じて、風邪の対症療法にとどめる

いろんな決断を、瞬時に下さないといけません。
カルテがズラーっと並ぶので、考えている余裕がありません。
臨床現場は理屈も大切ですが、流れも大切です。

そんな中、今頃、ワクチン接種に来られる方もおられます。
毎日、インフル患者さんの半数くらいおられるでしょうか。
待合室でインフルをうつされないか、ちょっと心配です。

インフル流行の報道を見て怖くなったのでしょうか。
大切な約束事のある人は、なおさら心配になるのでしょう。
それにしても、もう少し早く打っておかないと絶対に損です。

しかしそんなことは言いにくいので、その場では言いません。
ただ「免疫ができるまで2~3週間かかるので、それまでの間に、
人ごみにはなるべく行かないで気をつけてね」と必ず言います。

当院は、今日が一応の仕事納めになります。
大晦日も元旦も仕事をしているので、あまり正月を意識しません。
医療界とはそんな世界です。

明日は、身の周りの大掃除が少しでもできたらいい。
いつも、年が明けてからの大掃除になります。
といいながら、正月から今日までそのままです。