《1720》 99歳、正月の穏やかな旅立ち [未分類]

昨夜、99歳の女性の旅立ちがありました。
年末年始に4人の方が旅立たれた中のおひとり。
昨年同様、元旦、2日と一緒にご飯を食べました。

そして昨夜、すき焼きを食べてから旅立たれました。
なんと、オムツをしたのは、たった1日だけ。
約100年間生きてきて、たった1日だけですよ。

最期まで食べて、移動して、排泄もトイレでした。
もちろん管一本ありません。
点滴もしませんでした。

99歳で、徐々に衰弱していきましたので「老衰」です。
通常、誤嚥性肺炎を起こすのですが、それもなしでした。
正真正銘、生きて生きて、生き切って逝かれたのです。

家族や仲間たちが夕食を囲んでいる中の静かな旅立ち。
まさに大・大往生。
平穏死、自然死でした。

この女性には本当に多くのことを教えて頂きました。
最期まで食べられること、移動できること、
笑えること、トイレで排泄できること。

要介護5でも、沖縄や北海道に旅行できること。
もはや言葉は話せなくても、周囲の状況は分かること。
そして三が日の最後の夕食時に、静かに逝けること。

大晦日に旅立たれた人は、まだお葬式ができていません。
元旦、2日の方もお通夜やお葬式の日程調整が済んでいない。
お正月の旅立ちは、明けの葬儀屋さんが混んでいて大変です。

旅立たれた場所は、自宅ではなく、つどい場。
死亡診断書には、7番の「その他」に丸を入れました。
久々の7番です。

私は6番の「自宅」はもちろん、7番の「その他」が好きです。
病院でも施設でも自宅でもない「その他」。
兄弟の家、愛人の家、ウィークリーマンション、つどい場・・・

7番にロマンを感じます。
自分自身も7番だと思います。
7番、悪くないですよ。

正直、悲しみより、ポカンと穴があいた感じです。
その女性には、主治医として感謝の言葉しかありません。
こんな調子で、正月休みもあっとい明けてしまいました。

昨日は、午前中だけでインフルエンザが約30名。
昼夜を問わず発熱、転倒の電話がかかってきます。
厳しい寒さの中、くれぐれもご自愛くださいませ。