《1747》 外科医版「もしドラ」に学びたい [未分類]

一昨日、京都大学移植外科の海道利実先生の御講演を
拝聴し、非常に感銘を受けました。

海道先生は「もし大学病院の外科医がビジネス書を読んだら
という本も出版され、外科医療界をリードされている方です。

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』
を読んだら」というベストセラー本をご存知でしょうか?

「もしドラ」と略されています。
海道先生の著書は、この「もしドラ」の外科医版です。

肝臓移植を専門とする海道先生の趣味は、読書とのこと。
僅かな時間を惜しみ、読書にも励んでおられる。

海道先生のお話には、松下幸之助さんや稲盛和夫さんなど
経営の神様と言われる先人の語録がたくさん登場しました。

大学病院の外科医局は、ひとつの会社のような組織です。
ベテランもいれば新人もいて、教育機能も担っています。

難手術にチャレンジしていい結果を残し続けるには、
絶えまざる努力とチームワーク強化維持が必要です。

もし教授だけが難手術ができても、その教授がいなければ
できなくなるのであれば、本当のチームとは言えません。

海道先生の医局では、難手術ができる医師の層を厚くするために
さまざまな工夫と努力が行われていることを知りました。

だから、難手術を続々と成功させて素晴らしい実績を残せる。
そこには、確固たるマネジメント理論があるのです。

マネジメントとは、お金儲けの方法ではありません。
人々の役に立つ組織を作るための方法論、哲学です。

医療にもっとも関係するのではないか、と思いながら拝聴。
久々に深イイ話を聞き、心が洗われました。

海道先生の本は外科医のみならず、何科の医師であろうが、
そして一般の方が読まれても、参考になると思いました。

私も零細企業のオヤジですが、経営理論とは無縁で来ました。
今後、しっかりドラッカーを学ぼうという気になりました。

叶うならば、内科医のための本や、患者さんのための本も
書いてほしいと海道先生にお願いをしました。

PS)

今日は阪神間でも雪が舞う、寒い一日ですね。
愛知県豊橋市に緩和ケアの講演をしに行きます。