《1749》 85歳の母親と徘徊しました [未分類]

昨日は、大阪府堺市の「いづみ健老大学」に呼んで頂き
約400人の高齢者に認知症と平穏死の話をしていました。
前座に落語があり、笑いの絶えない講演会でした。

終了後、時間ができたので母親と食事をすることにした。
電話をして阪急電車の駅の改札で待ち合わせをしました。
しかし待ち合わせをして、まともに会えたためしがない。

ちょっと(かなり?)物忘れが始まっているのです。
メモに書いて出掛けても、そのメモを忘れてしまうようです。
おまけに、昨日は、私が約束の時間から20分も遅れました。

会えない可能性が9割と思いながら待ち合わせの場所に行きましたが、
やはり約束の場所には居ませんでした。
ああ今日も空振りかと帰ろうとしたら少し先の椅子に居た!

どこか美味しい店に連れて行こうと提案しましたが拒否され、
いつも(毎日)食べている定食屋さんに連れて行かれました。
周囲は、男性(オッチャン)ばかりですが母親のお気に入り。

2人で700円の日替わり定食を食べました。
母親のお盆は、ご飯もおかずも少なく、漬けものは無かった。
毎日そこで食べているので店の人が覚えてくれているのです。

夕食後、バスの始発の停留所まで一緒に歩きたいというので
日課となっている散歩に、ふらふらと20分程付き合いました。
途中で寄り道のような所を通ることも日課になっているとのこと。

母親は自宅近くのバス停で降りて、また20分歩きます。
朝も歩くので、1日に20分X3回=1時間以上歩いている。
杖歩行ですが、歩くスピードは私より少し遅い程度です。

一時は、がんや心筋梗塞や骨折で寝たきり寸前まで行きました。
しかしリハビリと、毎日午前午後の「徘徊」で回復しました。
週に1~2回は、カラオケ同好会にも出て歌っているようです。

よく考えてみれば、母親は自分が昼間に健老大学でお話をした
認知症予防をすべて実行していました。
もちろん自己流ですが、自分なりに工夫したようです。

結局、2時間ほど2人きりの時間を過しました。
年末以来、1カ月ぶりに一緒に食事しました。
会うたびに物忘れも改善し元気になっています。

長い移動はタクシーですが、それ以外は雨の日も歩いている。
バランスの取れた食事を心がけて、自力で元気になりました。
要支援2でヘルパーさんに週2回来てもらえるので助かると。

知らない人が母親を見たら、徘徊に見えるでしょう。
しかし本人にすれば、立派な目的行動です。
いずれにせよ、母親の日常をわずかでも共有できて良かった。

そう喜んだ寒い夜でした。
雪が舞っていましたから。
母親は私が思うより強い人間であることを知りました。