《1750》 尊敬する伊藤光保先生の訃報 [未分類]

連日、寒いからでしょうか。
それとも長く生きているからでしょうか。
5日連続で訃報に触れ、なんだか寂しい気持ちになります。

尊敬申し上げる愛知県の町医者・伊藤光保先生(60歳)
が旅立たれたという悲しい知らせが届きました。
膵臓がんでした。

伊藤先生は、町医者として外来診療の合間に在宅医療も行う
だけでなく、ホームレスなど弱者の支援も行われていました。
とてもとても優しい先生。

伊藤先生とは、何度も飲みました。
歌いました。
最後に飲んだのは、昨年11月22日の名古屋でした。

東京行きの最終の新幹線に乗り込むため、飲み屋を
飛び出す私を、伊藤先生は見送ってくれました。
本当は私が見送らないといけないのに、逆でした。

その時「お世話になりました」と目を見て言われました。
その目は優しく笑っていました。
この世のお別れをちゃんとされたのです。

伊藤先生は、経験豊かな在宅ホスピス医ですから
ご自分の余命をちゃんとわかっておられたようです。
だから穏やかに、私たちにお別れを言いに来られたのです。

愛知県の在宅関係者はみんな、伊藤先生のことを尊敬しています。
誰よりも優しく、気さくな町医者でした。
本当に残念でなりません。

日本医師会のHPの「赤ひげのいるまち」で
伊藤先生の動画が配信されています。

 http://www.med.or.jp/people/machi/002067.html

多くの方に観ていただければ幸いです。