《1751》 製薬会社の講演会が多すぎる [未分類]

当院では週1回、製薬会社の医薬情報担当者(MR)さんとの面会日を定めています。
1社1分間としても、20社ならば20~30分の時間を要します。
その大半は、新薬の売り込みと製薬会社主催の講演会の案内です。

講演会には、それぞれの製薬会社お抱えの教授が入れ替わり立ち替わり来ます。
色々な方が話されますが、結局はそのメーカーの宣伝が入ります。
終了後は「情報交換会」と称した立食パーテイがセットになっています。

私だけでも、1週間に数回の講演会のチラシが届きます。
1日に4~5件の講演会が重なる日もあります。
全国各地でみると、まさに星の数ほどの講演会が開催されています。

講演会のテーマは、高血圧、糖尿病、高脂血症、認知症などですが
たいていお薬に関係したテーマばかりです。
以前は毎週何度か、熱心に参加していました。

しかしこの2年間は、自分自身の平穏死や終末期医療の講演で忙しく
幸か不幸か、ほとんど参加できませんでした。
先日、久々に参加したら相変わらず同じ内容、同じ講師でした。

最近強く思うのは、多くの医者はMRさんに、いや製薬会社に
強く洗脳されているのではないか、ということ。
製薬会社から見れば、医者は薬を売ってくれるいい販売員です。

もちろんそんなことは百も承知で、参加していたのですが、
それでも知らず知らずに、刷りこまれているような気がします。
最近は全ての情報を疑ってかかるので、横目で眺める程度です。

いずれにせよ、製薬会社主催の講演会が多すぎます。
同じ教授が何度も同じ話をするのは、あまりにも不自然。
それにかかるコストは、回り回って患者さんに転嫁されています。