《1757》 JAが看取りまで考えてくれている [未分類]

一昨日の講演会は、JA(農協)さんが主催でした。
生まれて初めてのことでした。
恥ずかしながらJAに関する知識は、ほぼゼロ。

JAさんが、TPP(環太平洋経済連携協定)に反対していることは、新聞を読んで知っています。
JAさんが、とても熱心に在宅や看取りを考えてくれていることに感動。
地域貢献事業として、年に何度か生き方・逝き方セミナーをしていると。

JAさんは、農家を中心とした組合員で構成されています。
どちらかというと、小規模農家さんが多いとのこと。
なんだか開業医と似ていますね。

JAさんは、日本医師会のことはほとんど知りませんでした。
日本医師会もおそらく、JAさんのことをあまり知らないでしょう。
一般の方は、日本医師会やJAさんのことを、どれだけ知っていますか?

あるいはどんなイメージでしょうか?
私は、ついでにJAさんに聞いてみました。
「日本医師会ってどんな組織に見えますか?」と。

すると「なんだか難しそうな組織に見えますね」とのこと。
おそらく日本医師会も、JAさんのことをそう思っている?
正直、お互いあまりいいイメージは持っていないでしょう。

しかし、両者とも地域の医療や介護を良くしようと、地道な活動をしている。
それならコラボレーションすればいいのではないか、と提案しました。
歴史のある既存の職能団体は、一皮むければ大化けする可能性があります。

先週の愛知県豊川市では、商工会議所が在宅医療を支援していました。
医療と介護、そして行政が協働するのが『地域包括ケア』であることは、徐々に
常識になりつつあるが、商工会議所やJAも“まじくる”時代なのです。

超高齢・多死社会は、これまでの常識ではとても乗り切れません。
多職種協働といった職種を超えた議論を経て、街造りを行うことが必要です。
住み慣れた我が街で最期まで暮らせるように、地域をみんなで造る時代。

JAさんとの熱い議論の中で、またひとつ見えてきたものがありました。
いずれにせよ、それぞれの地域の人が地域の医療介護福祉を造る時代。
そうしたネットワークを『地域包括ケアシステム』といいます。

みなさんで『地域包括ケアシステム』を考えましょう。
自治体の数だけあるのだと思います。