《1888》 加藤佳子先生と「モルヒネ友の会」 [未分類]

一昨日の第4回日本リビングウイル研究会のメインテーマは
「痛み、苦しみのない最期を求めて」でした。

私は第一部の司会を務めましたが、その中で山形県米沢市にある
一般財団法人三友堂病院の加藤佳子先生にご講演をしていただきました。

加藤先生は麻酔科の医師ですが、緩和ケアの第一人者でもあります。
40年にもわたる豊富な臨床経験のエッセンスをお話しされました。

医療用麻薬として日本では、現在、以下の3種類が使われています。
モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルです。

加藤先生は、主にモルヒネで患者さんの痛みを取って来られた方です。
一人ひとりの痛みに長年寄り添い、膨大な臨床経験をお持ちの先生です。

控室で、加藤先生と1時間あまりお話をしたのですが、私の不勉強で
まったく知らなかったモルヒネに関する知識をたくさん教えていただきました。

たとえばモルヒネは、土台(ベース薬)と頓服(レスキュー)に分けて
使っているのですが、それにこだわらなくてもいいと教えていただきました。

人によっては頓服(レスキュー)だけでも構わないと教わりました。
また、3種類の医療用麻薬をローテーションしなくても構わないとも。

モルヒネが医療用麻薬の基本薬であることを改めて学習しました。
また、がん以外の痛みにも当然、モルヒネを使用すべきであることも。

帯状疱疹後神経痛には、発疹が出た時からモルヒネを使うと後がいいと。
モルヒネが医療用麻薬の王様であることを再認識した午後でした。

帰り際に「NPO法人モルヒネ友の会」もご案内いただきました。
これは、がんでない痛みをコントロールしている患者の会です。

正しいモルヒネの知識を普及させる会で加藤先生が指導されている会。

 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspc/20/2/20_12-0060/_article/-char/ja/

また「モルヒネ治療 体験者の声」という6つの冊子も頂きました。

帰ってざっと読みましたが、興味深い情報が満載でした。
事務局に連絡すれば、全刊無料でもらえるそうです。

三友堂病院 地域緩和ケアサポートセンター本部内
 NPO法人モルヒネ友の会

  • 《TEL》 0238-24-8355
  • 《FAX》 0238-24-3727

今さまざまな痛みで苦しんでおられる方が大勢おられると思います。
モルヒネの実際について知りたい方には大いに参考になるはずです。

また加藤先生が中心になって編纂された近著もお勧めです。
「あなたの痛みは取れる」(日本尊厳死協会編)

講演の最後に、今盛んに報道されているトヨタ自動車の女性役員の
オキシコドンの件や依存症について質問をしてみました。

加藤先生曰く、
「医療用麻薬は正しく使えば、依存症になることはない。
 少なくとも私の患者さんには依存症は一人もいません」

私も同感です。
この報道で、医療用麻薬のイメージが悪くなることを危惧しています。

詳細はまだ分かりませんが、医療用麻薬は決して怖い薬ではありません。
痛みを取ることは医療の原点ですから、遠慮せず医師に相談してください。