《1910》 独居の認知症と熱中症 [未分類]

昨日は暑かったですね。
記録的猛暑の中、熱中症で沢山搬送され、死者も出たと報道されました。

私も月曜日は沢山の在宅患者さんの家を訪問するのですが、
昨日は1日だけで、5人もの熱中症の方を見ました。

みなさん「とにかくしんどい」と言われました。
「血圧が低いのでは」と訴えた方も2人いました。

体を触るとじっとり濡れていて、明らかに熱中症でした。
みなさん、熱中症だとは気がついていないのが特徴です。

みなさん、クーラーをつけていませんでした。
お金がもったいない、のがクーラーをつけていなかった理由でした。

やはり認知症の人が多い。
気温や湿度の変化を感じる力や、クーラーをつける知恵が低下しています。

団地やマンションが4人で独居が3人。
古い建物、風通しが悪い部屋、が危ないです。

5人とも幸い軽症だったのでクーラーと経口補水療法で軽快しました。
それにしても毎年この季節になると、熱中症対策から気を抜けません。

特に、独居、団地、認知症の方は、要注意です。
昼間だけでなく、夜も気が抜けません。

ヘルパーさんや訪問看護師さんによる見守りだけけは、まったく不十分。
ご近所さんが窓が空いている家に声かけをすることも大切だと思います。

平穏死とは枯れること、と説いていますが、あくまで終末期のことです。
まだまだ元気な人は熱中症は早期発見・早期治療で治さないといけない。

緩和医療も大切ですが、この時期は熱中症対策も大切ですね。
いや、熱中症対策ももしかしたら緩和医療かな、なんて思いもしました。