《1963》 同時期に4冊も出たけれど…… [未分類]

今日は、北海道の小樽市で講演しています。
昨夜は、新ひだか町という町で講演でした。

行く先々で、認知症のことよりもがんのことを聞かれます。
ちょうど1カ月前にがんに関する新しい本が出たからです。

というより、「がんもどき理論に基づくがん放置療法」という近藤誠理論に
対する2冊目の評論本と言ったほうがいいでしょう。

2年前に「医療否定本に殺されないための48の真実」(扶桑社)という本を書き
結構売れて台湾で翻訳本も出ましたが、まだ犠牲者が増えているのでまた書いた。

実は、ほぼ同時期に近藤誠先生に関する本が4冊も出ました。

  • 「医療否定本の嘘」 勝俣範之先生
  • 「そのガン、放置しますか? 近藤教に惑わされて、君、死に急ぐことなかれ」 大鐘稔彦先生
  • 「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」
  • 「がんとの賢い闘い方、近藤誠理論徹底批判」 大場大先生

全くの偶然とはいえ、同じようなタイトルの本が4冊も出るなんて……
それも「近藤誠理論」や「近藤教」という文字が入っているのは、異例のことでしょう。

私以外の3人は、バリバリの抗がん剤の専門家またはがん医療の専門家です。
一方、私はただの町医者。

ところでこの4冊は同じような内容の本なのでしょうか?
みなさん少し気になるところなのでしょうか、よく聞かれます。

これはみなさまに判断していただくことで、私が言うことではありませんが、
それぞれの主張は少しずつ異なるのではないかと思います。

少なくとも、4人が結託して近藤先生をいじめている訳ではありません(笑)。
むしろ、私だけまったく別の視点で書いているようですね、と言われます。

私の本は、近藤誠先生の間違っているところと
共感できるところを、○△×で指摘した内容です。

私は近藤誠先生の味方でもなければ、がん専門医の味方でもありません。
目の前におられる悩めるがん患者さんのために、町医者の視点で書きました。

だから、がん医療界にもかなり厳しいことを書いています。
このアピタルにもすでにかなりのことを書いていますが。

時間と経済的余裕のある人は読み比べてみてください。
読み比べた方は、是非とも感想を教えてください。

著者にはとても興味のあるところです。