《1981》 想定外だった大型連休 [未分類]

世間はシルバーウイークですが、私は大忙しでした。
想定外の忙しさ、と言っていいでしょう。

往診につぐ往診や深夜の看とり往診などで、ゆっくりするどころか
普段より忙しい数日間で、ヘトヘトです。

いくつかの理由があります。

  • 大病院も開業医も薬局も閉まっていた
  • 正月のように休日・夜間対応の医療機関が少ない
  • 旅行に行かれたり休んでいる医師の代理もしている
  • 秋にこのような大型連休は経験がない

往診先では、介護者やご家族さんの病気の相談にも乗りました。
ほとんどの医療機関がお休みのためどうしていいか分からないと。

平日であろうが、休日であろうが、祝日であろうが、病気は
ある一定の割合で起きて、ある一定の割合で人は死にます。

数日間に在宅患者さんに起きることと、その家族に起こること、そして
普段は他の医療機関にかかっている人に起こることにまずは対応します。

私たちは、がんも認知症も神経難病も吐血も脳梗塞も区別なく対応する総合医。
病院は「専門ではない」と断ることができますが、私たちは簡単には断らない。

次のこのような大型連休は10年以上先、だと聞いて少し安心しました。
私にとっては最初で最後のシルバーウイークだったのでいい思い出です。

年十軒もの家にお邪魔しましたが、みなさん、デイサービスや
ショートステイなどには、通常どおり行かれていました。

すなわち介護関係は、シルバーウイーク中も通常営業だったようです。
それを聞くとなんとなく仲間のように感じて嬉しい気持ちになります。

私は24時間365日対応を20年間やっていますから、
「なにを今さら」なのですが、それでもかなり特異な数日でした。

正確に言うと、安保法案成立のショックもあるのでしょう。
シルバーウイークが終われば、少しでもゆっくりさせて頂くつもりです。